特別講義1回目前半 Cinema4D基礎 / UI、操作方法について

●UIにふれてみよう!

Cinema4Dは前回記事で紹介したとおり、
基本的には全てのことができるツールです。今回は一通り画面内UIを一通り紹介します

まず起動した状態。こちらをみてみましょう。たくさんアイコンが並んでいますね。
これらはそれぞれ意味を持ち、ざっくりこういった感じになっています。



(授業各解説)
これらはとにかく覚えるしかありません。適当にぽちぽち押してみたり試してみたり変更して見たりしてみましょう。これらのアイコンクリックで最小限のことはできるつくりになっています。


●オブジェクトをシーンに追加してモデリングしてみよう!!

3DCGにおいてかなりのケースで必要とされる「モデリング」言葉くらいはきいたことがあるのではないでしょうか。さっくり標準的なモデリングアプローチを紹介します。

・プリミティブ(基本形状)の追加
今回は基本形状からモデリングを始めましょう。

右上の立方体アイコンをクリックして追加
これでOK


・編集可能にする
このままではポリゴンを編集することができません!まずオブジェクトを編集可能にします
左上にあるこのアイコンをクリックし、編集可能な状態にへんかんしましょう!!!



・さあモデリングだ!
これで編集が可能となりました。モデリングを開始することができます。
シルクハットの帽子を作ってみましょう。



今回は最近のバージョンで新しく追加された延長のショートカット操作を用います。
まず編集モードを「面」にします。
そしてモードを移動モードにします。




そして底面を選択しctrlキーを押しながら青い矢印をつかんでドラッグすると
面が延長されます。



今度はモードをスケールにします。
延長された各面周囲を選択してctrlキーを押しながらドラッグすると



帽子のようになりました!

ですがこのままではまだまだ帽子とはいえません。これをもっと帽子らしくするためモデリングツールを使いましょう。

右上のタブの初期を→modelingに変更します。




すると画面がこのようになりましたね。
これはモデリングに特化したUIモードになります。他にもアニメーション向けや色塗り向けのモードがあります。

下にはいろんなモデリングツールが並んでいます。
まず帽子をもっと帽子らしく柔らかい形にしたいのでエッジの真ん中にもうひとつ線を入れましょう。
エッジを帽子の周囲をぐるっと選択し、ナイフツールを長押しすると現れるエッジカットツールを選択します。そして右側のチェックボックス「N-gonを作成」をオフにします(重要)
そして画面をクリックすると



周囲にぐるっと線が引かれましたね。それではこの線を膨らませて帽子らしい形状へちかづけましょう。今度は最近追加された機能「ループ選択機能のショートカット」を使います。
編集モードをエッジにして追加された線をダブルクリックすると
ぐるっとすべて選択されましたね。
これは周回で一続きになったものを一発で選択する機能です。便利なので覚えましょう。
そしてモードをスケールにし赤いバーを横へドラッグすると
より帽子らしい形状になりました。



それでは形をスムーズにするため、「サブディビジョンサーフェイス」
を適応しましょう!ほとんどの映像CGではこの「サブディビジョンサーフェイス」
を適応し、なめらかにされています。ピクサーが開発した技術でもあります。
逆に滑らかにせずカクカクを楽しむ方向性のCGもあります。

上の緑色のアイコンをクリックし、立方体をドラッグして中へ入れます。。。
すると、、、、



こんな風になりました。たしかになめらかですが思っていたのと違いますね。
それはポリゴン同士が離れすぎているためです。目指していたシルクハットの形にはもっとキレイな角がありましたね。あれを作り出すため、「面取り」を行います。

少し工程を戻り、エッジモードで全ての横ループを選択します。
そして下メニューからベベルツールを選択し、画面をドラッグすると、、、
1つのエッジがいくつかに分かれてポリゴンが細かくなりましたね。
ベベルツールはエッジを選択するとこのように分割してくれます。



それではもういちど同じようにサブディビジョンサーフェイスを適応してみましょう。
すると、、、、




このようにキレイなシルクハットのような形状になりましたね。
コレがモデリングです。

ほかにもいろんなツールがあるのでためしてみてください。

●アニメーション

仕上げにこれを映像にしてみましょう!
UIモードをアニメーションにします。

帽子を選択し、真ん中右にある赤いアイコン「オブジェクトを記憶」を押します。
すると0フレーム目に何か表れましたね。このながいバーをタイムライン、点をキーフレームと言います。

ではキーフレームを違う方法でも打ってみます。
「オブジェクトを記憶」の右、円形のアイコンを押します。
これは自動記憶状態を指し、別の時間で操作を行うとその時点でキーフレームが打たれる状態です。

この部分をスライドし、時間を90に合わせます。
そして回転ツールで右にグーーっとドラッグすると自動でタイムラインにキーが打たれました。

再生ボタンを押して再生して見ましょう。
帽子が回転するアニメができました。

●レンダリング

冒頭で紹介したレンダリング設定のアイコンをクリックします。
ジャンプアップしたウィンドウにもろもろをこのように変更し、



レンダリングボタンを押します。
すると レンダリングが実行され、映像が書き出されます。

いかがでしょうか。ここまでが3DCGによる映像製作です。
これはほんの始まりに過ぎないです。人によって合う合わないもあります。
3DCGは物が作れるようになるまでは正直なところ面白くないです。
そこを抜ければ全てが楽しくなります。


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